【後見診断書お助けコラム】「障害年金の1級だから後見類型」は間違いです

成年後見制度の申立に必要な診断書を書いている医師の多くは、障害年金の申請のための診断書も書いています。だからなのか、両者を混同して、「この人は障害年金が1級だから後見制度も「後見」だよね」と誤解する医師は少なくありません。

しかし、年金と後見制度の一番の違いは、年金は重い方が得をしますが、後見は重いほど嫌な目に遭うということです。年金も通帳も後見人にもっていかれてしまって、自分で自分のために使うことができなくなります。

患者さんの利益のため障害年金の申請に際し手心を加え、重めに評価をする医師は少なくないと思われますが、後見制度でそれをすると逆に患者さんがいやな目に合う可能性が高くなります。年金の基準は働けるかどうかをみるものであり、後見制度は事理弁識能力で判断します。目的も評価手法も主務官庁も異なるので、一番重い1級だから後見制度の類型も「後見」とは合わせる根拠はどこにもありません。

年金1級になったものの、後見人の費用がかさんでトータルの収支がマイナスになる患者さんも少なくありません。一言でいうと、「年金は重く、後見は軽く」がベストと言えるでしょう。

成年後見制度の申立に必要な診断書を書いている医師の多くは、障害年金の申請のための診断書も書いています。だからなのか、両者を混同して、「この人は障害年金が1級だから後見制度も「後見」だよね」と誤解する医師は少なくありません。

しかし、年金と後見制度の一番の違いは、年金は重い方が得をしますが、後見は重いほど嫌な目に遭うということです。年金も通帳も後見人にもっていかれてしまって、自分で自分のために使うことができなくなります。

患者さんの利益のため障害年金の申請に際し手心を加え、重めに評価をする医師は少なくないと思われますが、後見制度でそれをすると逆に患者さんがいやな目に合う可能性が高くなります。年金の基準は働けるかどうかをみるものであり、後見制度は事理弁識能力で判断します。目的も評価手法も主務官庁も異なるので、一番重い1級だから後見制度の類型も「後見」とは合わせる根拠はどこにもありません。

年金1級になったものの、後見人の費用がかさんでトータルの収支がマイナスになる患者さんも少なくありません。一言でいうと、「年金は重く、後見は軽く」がベストと言えるでしょう。

障害年金1級
身のまわりのことはかろうじてできるが、それ以上の活動はできないもの又は行ってはいけないもの、すなわち、病院内の生活でいえば、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるものであり、家庭内の生活でいえば、活動の範囲がおおむね就床室内に限られるもの。=国民年金法及び厚生年金保険法 厚労省

後見類型
精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者 =民法 法務省

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