後見コラム– category –
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後見コラム
【ぼったくり後見報酬】(上)法定後見の場合
【基本報酬は預貯金額に比例、5千万円あれば何もしなくても年72万円】 法定後見人、すなわち、後見人、保佐人、補助人の報酬は、家庭裁判所が決めます。家庭裁判所は、後見人らが何をやったかというより、被後見人らが持っている預貯金額に比例して、後見... -
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横領されても訴えられない! 被後見人の裁判制限は問題だ
【「遺言」作成には医師2名の立会が必要】 成年後見制度は明治時代の禁治産制度の名残で、被後見人になるとさまざまな制約を受けます。真っ先にやり玉にがったのは、選挙権の剥奪で、各地で当事者が訴訟を起こし違憲判決がでたことを受け、平成25年に公職... -
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成年後見関係事件は家庭裁判所からはずして地方裁判所案件に
【8割が専門職後見人、もはや家族問題と言えない】 NHKの朝ドラ「虎に翼」では創設期の家庭裁判所が描かれていました。そもそも何故、成年後見制度は家事事件、つまり、家庭裁判所が仕切るのでしょう?家庭裁判所は離婚、相続、養子縁組、後見など家族内の... -
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医師の視点の違いで、同じ患者なのに「後見相当」が「後見不要」に!!
後見申し立て、取り消しに必ず必要となる医師の診断書。同じ患者でも医師により見立てが分かれる場合も少なくありません。資料は、昭和22年生まれ、統合失調症の独身男性の診断書です。資料1は入院先の主治医医師Aによる診断書、資料2は別の病院の医師... -
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後見診断書「誤診」の実例1 通帳のありかを忘れてしまうだけで「後見」
患者は昭和10年生まれの単身女性、資料1は医師による診断書、資料2はケアマネによる本人情報シートです。 医師は、判断能力について「後見」をチェックしています。しかし、本人情報シートの記載内容や女性の生活実態(私も面談しました)からして、... -
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後見開始の診断書は書くけれど、なぜ取消の診断書を書いてくれないのか
【 裁判所から依頼があるという誤解】 後見の杜では、「後見をやめたい」という本人・家族の切実な願いをかなえるためのお手伝いをしています。その際、大きな壁が診断書です。成年後見制度を使い始める時の診断書は書くけど、成年後見制度を取り消す診断... -
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裁判所に頼まれ「バイトで鑑定」に潜むリスク
【鑑定書は原則開示なので丸見え、”君子危うきに近寄らず”が正解】 成年後見制度の鑑定を引き受ける医師がいます。後見・保佐・補助の基準が怪しい時に、よく鑑定を引き受けるものだと思いますが、時間に対する報酬額を考えると決して悪くないバイトと言... -
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成年後見制度の見直しで後見報酬は値上がり確実
国の制度見直しの結果、後見人報酬が上がりそうです。これまで、受けるサービスやメリットに対し後見人の報酬が高すぎると利用者から不評が噴出していました。しかし、国の議論において、弁護士その他の職業後見人は、これしかもらっていないからもっとく... -
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後見人がどこまでやるか個人差大。良し悪しをチェックしよう
退院調整で来院するときも、退院するときも、患者さんに会わず、お金だけ払って後見人が帰ってしまう後見人がいる。精神病院の医師と話していたときに、これってどうなのという質問がありました。 疑問に思うのはごもっともですが、結論から言うと、制度上... -
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【後見診断書】「障害年金1級」=「後見類型」ではありません
成年後見制度の申立に必要な診断書を書いている医師の多くは、障害年金の申請のための診断書も書いています。だからなのか、両者を混同して、「この人は障害年金が1級だから後見制度も「後見」だよね」と誤解する医師は少なくありません。 しかし、年金と...
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