後見コラム– category –

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後見診断書「誤診」の実例1 通帳のありかを忘れてしまうだけで「後見」
患者は昭和10年生まれの単身女性、資料1は医師による診断書、資料2はケアマネによる本人情報シートです。 医師は、判断能力について「後見」をチェックしています。しかし、本人情報シートの記載内容や女性の生活実態(私も面談しました)からして、... -
後見開始の診断書は書くけれど、なぜ取消の診断書を書いてくれないのか
【 裁判所から依頼があるという誤解】 後見の杜では、「後見をやめたい」という本人・家族の切実な願いをかなえるためのお手伝いをしています。その際、大きな壁が診断書です。成年後見制度を使い始める時の診断書は書くけど、成年後見制度を取り消す診断... -
裁判所に頼まれ「バイトで鑑定」に潜むリスク
【鑑定書は原則開示なので丸見え、”君子危うきに近寄らず”が正解】 成年後見制度の鑑定を引き受ける医師がいます。後見・保佐・補助の基準が怪しい時に、よく鑑定を引き受けるものだと思いますが、時間に対する報酬額を考えると決して悪くないバイトと言... -
成年後見制度の見直しで後見報酬は値上がり確実
国の制度見直しの結果、後見人報酬が上がりそうです。これまで、受けるサービスやメリットに対し後見人の報酬が高すぎると利用者から不評が噴出していました。しかし、国の議論において、弁護士その他の職業後見人は、これしかもらっていないからもっとく... -
後見人がどこまでやるか個人差大。良し悪しをチェックしよう
退院調整で来院するときも、退院するときも、患者さんに会わず、お金だけ払って後見人が帰ってしまう後見人がいる。精神病院の医師と話していたときに、これってどうなのという質問がありました。 疑問に思うのはごもっともですが、結論から言うと、制度上... -
【後見診断書】「障害年金1級」=「後見類型」ではありません
成年後見制度の申立に必要な診断書を書いている医師の多くは、障害年金の申請のための診断書も書いています。だからなのか、両者を混同して、「この人は障害年金が1級だから後見制度も「後見」だよね」と誤解する医師は少なくありません。 しかし、年金と... -
【後見診断書】「事理弁識能力を欠く常況」とは常に能力がないこと
【本人が自分の言葉で説明できたら後見類型にはあたりません】 民法第7条では、「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」 が被後見人にとなるとされています。保佐は「精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分てある者... -
【後見診断書】後見の終身制廃止というけれど、診断書があれば「取り消し」は現行法でも可能です
【「改善」が認められれば、取り消しできます】 後見を終身制から期間限定に変更・短縮してはどうか?という発想が注目され、国の審議会で議論されることになりました。必要な時に必要な後見ということで、15年ほど前に発案されましたが、終身制で売り上... -
合法なら質は問わない。成年後見制度が不評なのは法曹界が悪い
高齢者・障害者・その家族にとって、成年後見制度が不評な理由として以下の3つが考えられます。 ・裁判所が、親族ではなく、弁護士や司法書士を後見人に選ぶから ・その弁護士や司法書士後見人の報酬が高額だから ・後見人が、本人のお金を、本人のために... -
【後見診断書】こんな後見人が福祉の現場で嫌われています
後見の杜に寄せられた、弁護士・司法書士・社会福祉士・行政書士などの後見人・保佐人・補助人・任意後見人に対する苦情や相談の一部を紹介します。 ケア会議に参加しない(財産管理だけだから関係ないと言われた) コロナの予防接種をしないで欲しいと言...