成年後見を良くする取り組みを紹介します。みんなで盛り上げていきましょう!
後見の達人コース(後見支援専門員®資格取得課程)
4期生(2023年2月1日から3月18日)募集要項
成年後見制度については、専門職の間でも誤解や誤用が多く、医療・福祉・金融・不動産・相続・葬儀等の現場で混乱が生じています。
現状を鑑み、成年後見を包括的かつ実践的にマスターできる講座を開催します。
・他では学べない豊富な実例と貴重な資料
・多様な受講者との忌憚ないディスカッション
・後見に関する事前事後相談の実務体験
・どこからでも学べるZOOMでの授業(休んだ場合は動画補講)
という特徴を通じ、仕事・家族・地域づくりにご活用下さい。
●内容
テーマ | |
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1週目 | 成年後見制度の本来の趣旨と運用の姿 金銭の横領よりヒドイ成年後見の惨状 ・高齢者後見の事例 ・障害者後見の事例 後見トラブルの要因・対策・予防策 |
2週目 | 良くない法定後見の見分け方と改善方法 ・後見取り消しの実務 ・後見人の追加の実務 ・後見人の解任請求と懲戒請求の実務 ・不要と思われる監督人対策 |
3週目 | 任意後見の上手な使い方と注意点 ・弁護士に頼むと契約書作成費用が100万円を超すことがある ・認知症等になった時のお金周りを、誰に、どう、いくらで頼むか ・監督人の同意を要する特約は除去せよ ・任意後見契約をサポートする際の実務 |
4週目 | 成年後見制度をめぐる施策動向と法改正議論の最前線 ・成年後見制度利用促進法と利用促進計画の裏表 ・後見制度支援信託の誕生秘話と現状の課題 ・士業ありきの限定後見では申立件数は増えない ・判断能力が不十分な人の気持ちとお金を回す新しい視点と秘策 |
5週目 | 家庭裁判所後見係の徹底解剖 ・家庭裁判所後見係のメンバーと職務内容 ・家事事件手続法度外視の仕事ぶりの実態 ・家庭裁判所の無責任体質が特定された2012年福山判決 ・訴えられた後見裁判官とその後 |
6週目 | 認知症予防連動型“魅力ある自分らしい任意後見教室”の運営方法 ・来たし方と行く道をライフコース分析と継続理論で表現する ・任意後見の最重要ポイント「K」を一般シニアにどう伝えるか ・周りに後見を引き受けてくれる人がいる場合といない場合 ・教室の効果:自己肯定感の高揚、市長申し立て減、費用助成の適正化 |
7週目 | 後見絡みの自由で闊達な地域活動や新規事業に向けて ・高齢者やその家族に向けた展開の内容と方法 ・障害者やその家族に向けた展開の内容と方法 ・業界や仲間に向けた展開の内容 ・総まとめ |
●受講者の声
成年後見の専門機関である後見の杜が主催する「後見の達人コース」には、様々なお立場や背景の方が、それぞれの動機や目的に応じ受講しています。
~地域包括や社会福祉協議会で働いている人~
専門職への丸投げに辟易しています。後見の講座も概論だけで個別の事案へのレクチャーもありません。後見の本当を探したら、この講座を見つけました。おかげで、日々の対応が劇的に変化し、相談者から喜ばれるようになりました。
~遺言・相続・保険代理店・FP・IFA~
遺言、相続、信託はなんとなくわかるのですが、後見だけはよくわかりませんでした。後見人相談士を経て後見の達人を受講したおかげで、お客様に全体的な説明をすることができるようになり、本業に深みが増しました。
~障害者のご家族~
良かれと思って後見制度を使って、かえって悩んでいる先輩の親御さんを見て、自分の家の場合はどうなんだろうと思っていました。後見のリスクや後見以外の方法が良くわかり、自信を持って自分の家では何もしないことにしました。
~専門職として後見人や監督人をしている方~
自分の後見業務が傍から見るとどうなんだろうと思って受講しました。同業者として恥ずかしい後見をする人が実際にいることを知りつつ、後見される側や後見につなぐ方が他の考え方も手に取るようにわかり、他になくとても参考になりました。
~金融機関・不動産・病院施設経営者のみなさま~
お客様等についた後見人や監督人にどう応じてよいかわからないことが多く受講しました。本人のためになるということがどういうことかを理解でき、スタッフに後見人相談士の研修を受けさせることにしました。
~後見のNPO活動をしている皆様~
周囲の顔色をうかがいながら窮屈に後見活動をしてきましたが、後見の達人コースを受講し、初心に戻ることができました。NPO法人の特徴を活かし、地域のために、後見の事前のみならず事後相談および受任をしていきます。
~家族に後見人等がついている方~
あの後見人おかしいと思っていましたが、どこをどうしたらよいのかがわかりませんでした。弁護士さん等に相談しても埒があきませんでした、達人コースでスッキリ、状況を改善することができました。
●特典
・達人コースを修了すると一般社団法人後見の杜から「後見専門支援員(登録第6629912号)」の資格が付与されます。名刺に印字するなどして地域における活動の幅を拡げて頂けます。
・達人コースにお申込み頂くと、お仲間5名まで「アドバイスする人向けの成年後見講座」(通常一人あたり税込2万2千円)を無料で勉強して頂けます。達人を中心に、社内や地域での後見活動の体制を整えてください。
●講座のスケジュールと時間帯
講義(レクチャー):期間中水曜日19時から21:15×7回
討議(ディスカッション):期間中土曜日19時から21:15×7回
●講座時間 30時間強(講座+相談対応体験)
●受講料 30万円(税別) 備考:お仲間受講割引あり
●受講前にして頂くこと
1.後見の杜のHP上にある「みんなの成年後見講座」を受講し、基礎的知識を身につけて下さい。この講座は無料で配信されています。
2.後見の杜のHP上にある「アドバイスする人向けの成年後見講座」を受講し、後見の前と後の相談の心得や手法を頭に入れてください。この講座は通常有料ですが、達人コースの場合、受講料に含まれているので費用は掛かりません。
3.開講前に電話やズームで、「受講後の活動」について講師と1時間程度お話ししましょう。これにより、講座中の指導方法が明瞭になり、受講後の活動もスムーズに展開できます。
●お問合せ&お申込み
info@sk110.jp もしくは03-3793-0030(月~土:9~18)

みんなの後見センターは、後見に関する先駆的事業を紹介するプラットフォームです。それぞれの地域で、それぞれの強みを活かした事業を展開する実験室ともいえます。成年後見制度の関係者様のご参考になればと考え、取り組みの一部を紹介します。
成年後見制度の付加価値を考える研究会
後見人の仕事は、被後見人の銀行からお金を下ろし、お世話になっている施設に費用を払うだけではありません。旅行や美容室の手配をしたり、身寄りのない方の場合は葬儀まで視野に入れ、被後見人の生活を充実させることができます。
成年後見制度の付加価値を考える研究会では、後見人、ドクター、社会福祉協議会、地域包括支援センター、その他の方々と、被後見人の旅行、美容、葬送に関する勉強会を開催し、その内容を冊子にまとめました。
他にも楽しいメニューはもっとあります。このような研究会はどの地域でもできます。あなたの地域でも豊かな後見について検討してみてください、きっと楽しくなるはずです♪

ケアマネ・地域包括・介護事業者向け成年後見制度LINEで無料相談
成年後見制度につなぐ役割を担うことが多いケアマネさん、地域包括支援センター、介護事業所の相談員からの相談に対し、LINEで回答するサービスです。
①見極め! 後見が良いのか、他の方法が良いのか、事案ごとに教えて欲しい
②後見費用:後見を使うと、総額でいくらかかるのか知りたい
③良い後見人:紹介できる良い後見人が地域にいれば紹介して欲しい
④トラブル:教えて!後見人や監督人と上手くいかない場合の対処方法
などについて、都道府県単位で、後見マネジャーが回答します。
「うちの県でもやって!」というお声があれば優先的に設置を検討しますので、後見の杜までお声がけください。
近日運用スタート!

知的・精神障害等を持つ未成年者のための合法で有効な任意後見契約の推進
子どもが未成年のうちであれば、親が、親権を活用し、知的障害や精神障害のある子の後見人を決めておくことができます。
しかし、この手法を不適切に応用し、違法で無効な任意後見契約のコンサルティングを乱売した人たちがいます。おかげで、法務省や公証人は混乱し、親も傷つきお金を無駄にしてしまいました。
ついては、成年後見制度に精通している元裁判官や元公証人と一緒に、知的・精神障害等を持つ未成年者のための合法で有効な任意後見契約のひな型を策定しました。それをもとにした個別のアドバイスならびに事務支援を致します。
魅力ある自分らしい任意後見教室(認知症予防連動型任意後見の推進)
判断能力が不十分になってからのお金や不動産をどうする・医療や介護をどうするという社会的な義務への対応に偏った内容だけだと、任意後見の醍醐味を活かしきれているとはいえません。
法律で定められている任意後見の代理権目録の「K」に注目し、「判断能力が下がっても、これだけは続けたいので、その手配や支払いをお願いね!」という内容まで盛り込んでおくと楽しくなり、多くの人が任意後見を利用するでしょう。
魅力ある自分らしい任意後見教室では、これまでの人生を振り返りながら、これからの生活を展望し、「K」の内容を具体化していきます。また、楽しい任意後見契約を認知症予防と連動させることで、市長申し立てや後見費用助成を減らすことも目指します。
ほかの取り組みも随時ご紹介していきますのでお楽しみに~♪
事例解説・対策提言
対象と段階別に、事例紹介・解説・対策・提言を行います。ご参考頂ければ幸いです。
ここ数年、自治体による申し立てが急増しています。
どうしてそのような現象が起きているのか、現場で何が起きているのか、混乱を防ぐにはどうすればよいのか、解説と提言を記します。
「法定後見より、任意後見が良い」といわれますが、任意後見にも運用上の闇や制度上の穴が潜んでいます。
実例をもとに任意後見の闇と穴を紹介し、一般の方が任意後見を利用する際に注意すべき点を伝授します。